CodeIgniter 4のインストール方法まとめ(Composer・手動)
生徒
「先生、CodeIgniter 4を使ってみたいんですが、どうやってインストールするんですか?」
先生
「CodeIgniter 4のインストール方法は、主に2つあります。Composerを使う方法と、手動でダウンロードする方法です。」
生徒
「どちらの方法が初心者には向いていますか?」
先生
「それぞれにメリットがありますので、両方の方法を詳しく見ていきましょう!」
1. インストール前の準備と必要な環境
CodeIgniter 4をインストールする前に、パソコンに必要な環境を整える必要があります。まず、PHPというプログラム言語が動作する環境が必要です。CodeIgniter 4を使うには、PHPのバージョン7.4以上が必要になります。
PHPが動作する環境を簡単に作る方法として、XAMPP(ザンプ)やMAMP(マンプ)といったソフトウェアがあります。これらは、PHPだけでなく、データベースのMySQLやWebサーバーのApacheもまとめてインストールしてくれる便利なパッケージです。レストランで例えると、料理に必要な調理器具や食材を一式揃えてくれるようなものです。
Windowsを使っている方はXAMPP、Macを使っている方はMAMPをインストールするのがおすすめです。どちらも無料でダウンロードできます。
また、CodeIgniter 4ではintl拡張モジュールが必要です。これは、多言語対応や日付フォーマットなどの国際化機能を使うためのものです。XAMPPやMAMPをインストールすれば、通常は最初から含まれています。
2. Composerとは?なぜ使うのか
Composer(コンポーザー)は、PHPのパッケージ管理ツールです。パッケージ管理ツールとは、プログラムに必要なライブラリやフレームワークを自動的にダウンロードして、管理してくれるソフトウェアのことです。
スマートフォンのアプリストアで、必要なアプリを検索してインストールするのと似ています。Composerを使えば、コマンド一つでCodeIgniter 4をインストールできますし、将来的にバージョンアップするときも簡単に更新できます。
Composerを使うメリットは、依存関係の自動解決です。CodeIgniter 4が必要とする他のライブラリも、自動的に一緒にインストールしてくれます。また、複数のプロジェクトで異なるバージョンを管理するのも簡単になります。
プロフェッショナルな開発現場では、Composerを使うのが標準的です。最初は少し難しく感じるかもしれませんが、使い方を覚えれば非常に便利なツールです。
3. Composerのインストール方法
Composerを使ってCodeIgniter 4をインストールするには、まずComposer自体をパソコンにインストールする必要があります。Composerの公式サイト(https://getcomposer.org/)からインストーラーをダウンロードできます。
Windowsの場合は、Composer-Setup.exeというインストーラーをダウンロードして実行します。インストーラーの指示に従って進めれば、自動的にインストールされます。途中でPHPのパスを聞かれることがありますが、XAMPPをインストールしている場合は、C:\xampp\php\php.exeを指定します。
MacやLinuxの場合は、ターミナルというコマンドを入力する画面を開いて、公式サイトに記載されているコマンドを実行します。ターミナルは、Macでは「アプリケーション」→「ユーティリティ」フォルダの中にあります。
インストールが完了したら、コマンドプロンプト(Windowsの場合)またはターミナル(Mac/Linuxの場合)を開いて、以下のコマンドを入力してみましょう。
composer --version
バージョン情報が表示されれば、Composerのインストールは成功です。
4. Composerを使ったCodeIgniter 4のインストール手順
Composerがインストールできたら、いよいよCodeIgniter 4をインストールします。まず、CodeIgniter 4をインストールしたい場所に移動します。例えば、XAMPPの場合はC:\xampp\htdocsフォルダ、MAMPの場合は/Applications/MAMP/htdocsフォルダに移動します。
コマンドプロンプトまたはターミナルで、以下のコマンドを入力します。
cd C:\xampp\htdocs
composer create-project codeigniter4/appstarter myproject
cdは「Change Directory(ディレクトリを変更する)」の略で、指定したフォルダに移動するコマンドです。myprojectの部分は、あなたのプロジェクト名に変更できます。例えば、myblogやmyshopなど、分かりやすい名前をつけましょう。
このコマンドを実行すると、Composerが自動的にCodeIgniter 4の最新版をダウンロードして、必要なファイルをすべてインストールしてくれます。インターネットの速度にもよりますが、数分かかることがあります。
インストールが完了すると、指定した名前のフォルダが作成され、その中にCodeIgniter 4のすべてのファイルが配置されます。
5. 手動インストールの方法(ダウンロード)
Composerを使わずに、手動でCodeIgniter 4をインストールすることもできます。この方法は、Composerのインストールが難しい環境や、シンプルに始めたい初心者の方に向いています。
まず、CodeIgniter 4の公式サイト(https://codeigniter.com/)にアクセスします。トップページに「Download」というボタンがあるので、それをクリックします。すると、最新版のCodeIgniter 4をZIPファイル形式でダウンロードできます。
ダウンロードしたZIPファイルを、右クリックして「すべて展開」または「解凍」を選択します。Windowsの場合は標準機能で解凍できますが、Macの場合はダブルクリックするだけで自動的に解凍されます。
解凍したフォルダを、XAMPPやMAMPのhtdocsフォルダに移動します。フォルダ名は分かりやすいように、例えばmyprojectなどに変更しておきましょう。
手動インストールの場合、Composer経由でインストールされる便利なツールが含まれていないため、後から必要に応じて追加する必要があることがあります。しかし、基本的な開発を始めるには十分です。
6. インストール後の初期設定
CodeIgniter 4のインストールが完了したら、いくつかの初期設定を行います。まず、環境ファイルの設定です。プロジェクトフォルダの中にenvというファイルがあります。これをコピーして、.env(ドットイーエヌヴイ)というファイル名に変更します。
ファイル名の先頭にドット(.)がつくファイルは、設定ファイルとして使われることが多いです。Windowsでは、エクスプローラーの設定で「ファイル名拡張子」を表示する設定にしておくと、ファイル名の変更がしやすくなります。
.envファイルをテキストエディタで開いて、以下の設定を確認します。
# 開発環境の設定
CI_ENVIRONMENT = development
# ベースURLの設定
app.baseURL = 'http://localhost/myproject/public/'
# データベースの設定
database.default.hostname = localhost
database.default.database = mydb
database.default.username = root
database.default.password =
database.default.DBDriver = MySQLi
CI_ENVIRONMENTは、開発環境か本番環境かを指定します。開発中はdevelopmentに設定しておくと、エラーメッセージが詳しく表示されるので、問題を見つけやすくなります。
app.baseURLは、あなたのサイトのURLを指定します。ローカル環境で開発している場合は、http://localhost/プロジェクト名/public/のように設定します。
7. 開発サーバーの起動方法
CodeIgniter 4には、組み込み開発サーバーという機能があります。これは、ApacheなどのWebサーバーを設定しなくても、簡単にアプリケーションを動かせる便利な機能です。
コマンドプロンプトまたはターミナルで、プロジェクトフォルダに移動します。
cd C:\xampp\htdocs\myproject
php spark serve
php spark serveというコマンドを実行すると、開発サーバーが起動します。sparkは、CodeIgniter 4の便利なコマンドラインツールで、様々な作業を効率化してくれます。
サーバーが起動すると、以下のようなメッセージが表示されます。
CodeIgniter development server started: http://localhost:8080
Press Ctrl-C to stop.
ブラウザでhttp://localhost:8080にアクセスすると、CodeIgniter 4のウェルカムページが表示されます。「Welcome to CodeIgniter」というメッセージが表示されれば、インストールと設定は成功です。
開発サーバーを停止したいときは、コマンドプロンプトまたはターミナルでCtrl + Cキーを押します。
8. インストール時のよくあるトラブルと解決方法
CodeIgniter 4のインストール時に、いくつかのトラブルが発生することがあります。よくある問題と、その解決方法を見ていきましょう。
「composer: command not found」というエラーが出る場合は、Composerが正しくインストールされていないか、パスが通っていない可能性があります。Composerを再インストールするか、環境変数の設定を確認しましょう。
「intl extension is not loaded」というエラーが表示される場合は、PHPのintl拡張モジュールが有効になっていません。XAMPPの場合、php.iniファイルを開いて、;extension=intlという行の先頭のセミコロン(;)を削除して保存し、Apacheを再起動します。
ウェルカムページが表示されず、404エラーが出る場合は、ベースURLの設定が間違っている可能性があります。.envファイルのapp.baseURLを正しいURLに修正しましょう。
書き込み権限のエラーが出る場合は、writableフォルダに書き込み権限がない可能性があります。このフォルダには、ログファイルやキャッシュファイルが保存されるため、書き込み権限が必要です。フォルダを右クリックして、プロパティから権限を変更しましょう。
9. フォルダ構成の確認と理解
インストールが完了したら、CodeIgniter 4のフォルダ構成を確認しておきましょう。主要なフォルダとファイルを理解しておくと、開発がスムーズに進みます。
appフォルダには、あなたが作成するプログラムファイルを配置します。この中に、Controllers、Models、Viewsというサブフォルダがあり、それぞれの役割に応じたファイルを作成します。開発作業の大部分は、このappフォルダ内で行います。
publicフォルダは、Webブラウザから直接アクセスできる公開フォルダです。index.phpという入口ファイルがあり、すべてのリクエストはここを通ります。CSS、JavaScript、画像ファイルなども、このフォルダに配置します。
systemフォルダには、CodeIgniter 4本体のプログラムが入っています。このフォルダは基本的に触りません。フレームワークのコア機能が詰まっている重要なフォルダです。
writableフォルダは、ログファイルやキャッシュファイルなど、アプリケーションが書き込みを行うファイルを保存する場所です。このフォルダには書き込み権限が必要です。
testsフォルダは、テストコードを配置する場所です。アプリケーションの品質を保つために、テストを書く習慣をつけることが大切です。
10. セキュリティ設定と本番環境への準備
開発環境でのインストールが完了したら、将来の本番環境への移行に備えて、セキュリティ設定についても知っておきましょう。
まず、環境変数の設定です。本番環境では、.envファイルのCI_ENVIRONMENTをproductionに変更します。これにより、詳細なエラーメッセージが表示されなくなり、セキュリティが向上します。
セキュリティキーの設定も重要です。.envファイルにencryption.keyという項目があります。ここには、データの暗号化に使うランダムな文字列を設定します。以下のコマンドで自動生成できます。
php spark key:generate
このコマンドを実行すると、安全なランダムキーが自動的に生成され、.envファイルに書き込まれます。
データベースのパスワードも、必ず強固なものに設定しましょう。開発環境ではパスワードを空欄にすることもありますが、本番環境では必ず設定が必要です。
また、publicフォルダをドキュメントルートに設定することで、重要なファイルが外部から直接アクセスされるのを防げます。これらのセキュリティ対策を最初から意識しておくことで、安全なアプリケーションを構築できます。