カテゴリ: Laravel 更新日: 2026/01/07

Laravelの$middlewarePriorityでミドルウェアの実行順序を制御する方法

Laravelの`$middlewarePriority`で実行順序を制御する方法
Laravelの`$middlewarePriority`で実行順序を制御する方法

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、Laravelで複数のミドルウェアを使うとき、順番って気にしないといけないんですか?」

先生

「はい、順番はとても大事です。Laravelでは $middlewarePriority という仕組みでミドルウェアの実行順序を制御できます。」

生徒

「$middlewarePriorityって何ですか?」

先生

「これは、Laravelが全てのミドルウェアを実行するときにどの順番で処理するかを指定する配列のことです。たとえば、認証ミドルウェアを先に通して、ログやキャッシュ系を後に処理したい場合に使います。」

生徒

「具体的にはどう書くんですか?」

先生

「実際のコード例を見ながら説明します。」

1. $middlewarePriorityとは?

1. $middlewarePriorityとは?
1. $middlewarePriorityとは?

Laravelの $middlewarePriorityapp/Http/Kernel.php にあるプロパティです。ミドルウェアの実行順序を明示的に制御するための配列で、Laravelはこの配列に書かれた順番で処理を実行します。

たとえば、ログを記録する前にユーザー認証を確認したい場合は、認証ミドルウェアを先に指定します。順序が逆だと、ログに未認証ユーザーの情報だけ残ったり、認証エラーが正しく処理されないことがあります。

2. $middlewarePriorityの基本構造

2. $middlewarePriorityの基本構造
2. $middlewarePriorityの基本構造

Kernel.php の $middlewarePriority は配列として定義されています。デフォルトでは以下のようになっています。


protected $middlewarePriority = [
    \Illuminate\Session\Middleware\StartSession::class,
    \Illuminate\View\Middleware\ShareErrorsFromSession::class,
    \App\Http\Middleware\Authenticate::class,
    \Illuminate\Routing\Middleware\ThrottleRequests::class,
    \Illuminate\Auth\Middleware\Authorize::class,
];

上から順に実行されます。例えば、Authenticate はセッションを開始した後に呼ばれることが保証されます。

3. カスタムミドルウェアの順序指定

3. カスタムミドルウェアの順序指定
3. カスタムミドルウェアの順序指定

自分で作ったミドルウェアも順序を指定することができます。たとえば、ユーザーの権限をチェックする RoleMiddleware を認証の後に実行したい場合、$middlewarePriority に追加します。


protected $middlewarePriority = [
    \Illuminate\Session\Middleware\StartSession::class,
    \Illuminate\View\Middleware\ShareErrorsFromSession::class,
    \App\Http\Middleware\Authenticate::class,
    \App\Http\Middleware\RoleMiddleware::class, // カスタムミドルウェア
    \Illuminate\Routing\Middleware\ThrottleRequests::class,
];

これにより、まず認証を行い、その後にロールチェックが実行されます。

4. なぜ順序が重要か?

4. なぜ順序が重要か?
4. なぜ順序が重要か?

ミドルウェアの順序を制御しないと、予期せぬエラーやアクセス制御の不具合が起こります。例えば、未認証のユーザーに対して権限チェックを先に行うと、ユーザー情報がないためエラーになります。

順序を意識することで、認証→権限チェック→ログ記録→レスポンスキャッシュなど、処理の流れを安全に制御できます。

5. 実践的な利用例

5. 実践的な利用例
5. 実践的な利用例

例えば、APIでリクエスト制限(Throttle)と認証、権限チェックを組み合わせる場合、$middlewarePriority によって順序を制御することで、未認証リクエストが先にスロットル制限されるのを防ぐことができます。


protected $middlewarePriority = [
    \App\Http\Middleware\Authenticate::class,
    \App\Http\Middleware\RoleMiddleware::class,
    \Illuminate\Routing\Middleware\ThrottleRequests::class,
];

これで、まず認証→権限チェック→リクエスト制限の順で安全に処理されます。

6. 注意点

6. 注意点
6. 注意点
  • 順序を変更する場合は必ず依存関係を確認する(例:認証ミドルウェアの前に権限チェックはしない)
  • $middlewarePriority はグローバルミドルウェアとルートミドルウェアの両方に影響する
  • Laravel標準のミドルウェアとの順序も考慮する必要がある
  • テスト環境で順序変更後の挙動を必ず確認する

7. まとめのポイント

7. まとめのポイント
7. まとめのポイント

$middlewarePriority を理解して正しく設定することで、Laravelのミドルウェア処理を安全かつ効率的に制御できます。特に認証、権限、リクエスト制限、セッション管理など複数のミドルウェアを組み合わせる場合は必須の知識です。

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